ご城下、それも坂道の配置に、この町の商人や産業のありようが見えてくる。江戸時代の面影をそのまま残す味噌屋の堂々とした店舗は、市指定の有形文化財にも指定されている。
その帳場や土間の様子が通りからもうかがえる。古いのは建物ばかりではない。当時から守られてきた天然醸造は、地下の天然水仕込みによるもの。古い蔵の中には歴史を物語る木樽や道具の姿もある。
■若栄屋
杵築市杵築665-429
TEL: 0978-63-5555
FAX: 0978-63-2345
WEB: 鯛茶漬け「うれしの」公式販売サイト 若栄屋
名茶「きつき茶」から作られた「きつき茶石けん」が人気を呼んでいる。お茶のカテキン効果は多くの人が知るところとなったが、飲んで効く成分を石鹸にも配合したお茶の石鹸は自然派のユーザーにも支持されてきた。
お茶の天然成分も魅力だが、なんといっても「きつき茶」という人気ブランドの高級茶から作られた石鹸素材の確かさ、品質の良さ、安心安全性、そして贅沢さが人気の秘密。
■河野打刃物
杵築市北祇園
TEL:0978-62-3416
FAX:0978-68-8670
現在、杵築市内で「杵築焼」と呼ばれるのは「司窯」だけ。杵築のミカンの木を燃やした珍しい灰を釉薬に使うのも特徴の一つで、焼き上がるとほのかな水色に染まる。
オーナーの鈴木健司さんが窯を開いたのが平成元年、その3年も前から現在の土地を探し、準備を始めた。温暖な気候と城下町の伝統。素直に物を考え作陶できるこの環境が気に入ったという。守江湾を見晴らす素晴らしい景色、築100年を超える古民家を改築したかのような工房の醸す風情は、細部へのこだわりから生まれた。
自分が欲しいと思える普段使いの食器を中心に作陶。最近では、2,3度擂っただけでキメの細かいゴマが擂れてしまう器兼用のゴマ擂り器や燻製用の土鍋が人気。燻製用の土鍋は温度調節ができる陶器の足、網、温度計、桜のチップまでセットされていて、届いたその日から燻製作りが楽しめ、安全で、煙も少ないし、手頃と好評。
司窯の陶器は、窯元ではもちろんのこと、杵築ふるさと産業館などでも販売されている。
■(株)ジェイエイフーズおおいた
杵築市大字本庄1453-1
TEL 0120-62-6502
営業時間 09:00~17:00
定休日 土・日・祝